2018年9月アーカイブ

■司会を依頼されたとき
披露宴における司会者の役割は、単なる進行係にとどまらない。

ムードを盛り上げる演出家としての役割や、披露宴全体の調和を考えるコーディネーターとしての役割も、同時に要求される。

司会のやり方ひとつで、宴席が楽しいものにも、味気ないものにもなるだけに、司会を依頼されるということは、新郎新婦の大きな信頼のあらわれだといえよう。

二人の新しい旅立ちのためにも、信頼にこたえ、喜んで引き受けてあげたいものである。

もちろん、プロの司会者とは違うのだから、話術やテクニックはそれほど問題ではない。

むしろ、司会を引き受けたら、事前の準備から当日の宴の終了まで、責任を持って誠実にやりとげる決意が必要である。

司会の具体的、技術的な問題は、準備の過程で各当事者と打ち合わせをし、検討していくようにする。



■司会者は、予備知識を得ておく
予備知識が豊富であればあるほど、司会者の気持ちにも余裕ができ、進行もやりやすくなるものである。

新郎新婦の略歴や家庭環境、趣味、また二人が結ばれるまでのいきさつやエピソード、今後の抱負など、できるだけ両人から聞き出しておきたい。

ほかに、披露宴に出席する人たちの氏名と新郎新婦との関係、特に媒酌人と主賓、祝辞や余興を頼む人については、正確な名前、職業、略歴などをメモしておけば、当日紹介するときに役立つ。

また、ほかの人についても知識があれば、時間があまったときなど、楽しい話題を持った人を選ぶ目安になる場合が多い。


■挙式後
披露宴が無事終われば、仲人・媒酌人としての務めは一応終了である。

しかし、これで新カップルとのつき合いが終わるわけではない。

新しい出発の儀式に立ち会ったわけだから、この後も、人生の先輩として、上手に新夫婦とのつき合いを深めていきたいものだ。


■新居は招待されてから訪問を
仲人としては、新夫婦の新婚生活が順調かどうか気がかりなものである。

縁談から二人を見守ってきた場合などはなおさらだろう。

だからといって、整理のついてない新居を突然訪問したりしてはいけない。

新婚旅行から帰ってから、新家庭として形が調うまでには、時間がかかるものだからだ。

新夫婦としては、落ち着いてから、招待したいと考えているはずだ。

招待の声がかかるまでは、こちらから押しかけたりしないのがマナー。


■祝福の心を届けたい
妊娠五か月の帯祝い、出産祝い、初節句には、お祝いの金品を贈るのが仲人としてのマナーとされている。

祝い方は、土地の風習や、親しさを考慮して決めればいいだろう。

あまりおおげさでなく、プレゼントにカードを添えて、祝福の心を届けるようにしたい。

七五三や幼稚園入園、小学校入学などについては、家族ぐるみのつき合いをしている場合以外は、特に考えなくてもよいだろう。

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