2013年1月アーカイブ

男性と女性は根本的に違うからこそ、お互いを必要としています。

聖書によれば、アダムは苦しみも悲しみも存在しない楽園に住んでいましたが、一人だけなので、寂しくて幸福感を味わったことがありませんでした。

そこで神は「人間が一人でいるのはよくない。何かが欠けている」と考え、イブを創ったのですが、このとき、アダムと同性の男性をもう一人創ったのではなく、異性のイブを創ったというのが重要な点です。

男性と女性は結婚することによって、本質的に完結します。

あなたのパートナーは、あなたの欠けているところを補ってくれます。

簡単にいえば、片方が落胆しているときにはもう片方が希望をもって励まし、片方がケチになっているときにはもう片方が気前よくなる、片方が弱気になっているときにはもう片方が強くなる、というようなことです。

こういう具合に、男性と女性はペアになってはじめて一つの完全体になることができるのです。

ところがそのような男性と女性の違いも、そのことをお互いが理解せず受け入れなければ、二人の間に混乱を生じさせるもとになるだけです。

私たちが男性と女性の根本的な違いを見落としやすいのは、相手は自分とは違った考え方をするかもしれないということに気を配らないためです。

「自分にとっていいことは相手にとってもいいだろう」というわけです。


男性と女性の結婚観の違い

男女の結婚に関する考えには、大きな違いがあります。

そもそも、最近の研究によると、男女は物事の認識の仕方が生理学的にも心理学的にも違っていることが示されています。

男女の脳を生理学的に比較すると、女性の脳は男性より左脳と右脳の連結が強く、それが一般に女性のほうがしゃべる能力にたけている原因と考えられています。

一方、男性の脳は女性より左右の連結が分離していて、抽象的、論理的な思考をする傾向があるのはそのためと考えられます。

心理学的には、女性は自己のアイデンティティーを他人との結びつきのなかで認識しようとすることが多いのに対して、男性は他人と自分を区別することで認識しようとする傾向があるという違いがあります。

仕事の面では、男性にとっては長期的なゴールの達成が重要であることが多いのに対し、女性はゴールそのものよりも、それに至るプロセスが大事だと考える傾向があります。

これらの男女の違いはときとして非常に大きいことがあり、そんなに性格が違う男女がどうしてお互いを好きになれるのかといぶかる人もいるくらいです。

実際、人類は太古の昔からその謎を解こうとしてきました。

たとえば、ギリシャ神話によれば、太古の神々の時代、地球上に体の半分が男で半分が女という人間が増え、自分たちが完全な存在と考えて神々に反抗したため、怒ったゼウス(ギリシャ神話の最高神)が、彼らをすべて半分に切り裂いて世界中にばらまいてしまったとされています。

そのためすべての人間は男女に分かれてしまい、人間として半分の存在になってしまった男と女は、切り離されたそれぞれのペアを捜し求めるようになったというのです。

これはもちろん作り話ですが、この神話には真実の断片がちょっぴり含まれています。

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