2016年2月アーカイブ

音楽結婚式

それほど神を信じているわけでもない若者が、結婚というだけでショウ、ヒチリキの伴奏による神式の結婚式を行なうというのでは、アナクロニズムなのではないかということでと考え出されたものです。

正面のステージには新郎・新婦がすわる金色の椅子が用意され、その奥には六人編成のオーケストラが陣取ります。

式場の中央には赤いバージン・ロードが敷かれて、キャンドルが幻想的なふんい気を盛り上げます。

はじめに、エレクトーンの調べに合わせて、二人の生いたちをスクリーンに映しだす趣向を取り入れたものもあります。

オーケストラがワグナーの「結婚行進曲」を演奏する中を新郎・新婦が入場し、夫婦の誓約式が行なわれます。

続いてドボルザークの「新世界」が演奏されるなかを司会者が祝福の詩の朗読を行ない、さらに女性歌手による「命の限り」か歌われます。

これがクライマックスで、曲が変わって バックミュージックに花嫁人形のメロディが流れるなかを新郎・新婦そろって両親にあいさつをします。

参列者全員による「埴生の宿」のコーラスの中を二人は退場してお開きとなります。

洋上結婚式

大海原に囲まれた航行する船上で、ウエディングマーチとともに船長の立ち会いで行なわれるロマンチックな結婚式です。

これぽ、ジャパン・プラニング社の企画によるアイデア結婚式ですが、マイカ1時代を反映して、カーフェリーでの挙式に人気が集中しており、就航後一年間でおよそ二〇〇組のカップルが誕生しました。

舞台になるのは、後部。

フロムナードデッキで、赤じゅうたんが敷かれ、船員たちの心づくしの花で飾られた簡素な式場です。

ウェディングマーチとともにスチュワーデスに手を引かれた新郎・新婦が登場すると、マネージ
ヤーの挙式宣言です。

続いて、船長が航海日誌をとり出し、あなた方二人の名は、これに記録され、永久に保存されま船長さんの立会いです。

」と説明し、「あなたは○○さんを妻として、生涯かわらぬ愛を誓いますか。

」と新郎に問いかけます。

新郎はこれに答え、新婦も同様の問いかけに「はい誓います」と答えて、航海日誌にサインをします。

指輪の交換のあと船長が二人の名前を呼んで、結婚が正式に成立したことを宣言し、名を刻んだメダルが手渡され、結婚証書にサインします。

この結婚証書には、その時の船の通過した緯度と経度が記入されます。

最後に機関長の音頭で乾杯。

シャンパンが抜かれ、同乗のお客さん達の拍手の中を新郎・新婦はパーティ会場となるラウンジに引き上げて終了です。

両親や親類の人たち、友人を招くには、ちょっと不便ですが、新婚旅行の途中での挙式で、ロマンチックな夢いっぱいの式ではありましょう。