2014年11月アーカイブ

ある男性の結婚・再婚カウンセラーが告白したことがあります。

この男性カウンセラーは、結婚や再婚のことだけでなく、人生のさまざまな問題を抱えた人たちの相談に応じていて、その分野では評判の高い優秀な人です。

多くの人が、仕事と家庭、健康、余暇の時間の使い方などのバランスの取り方について相談に来ます。

ところがあるとき、男性カウンセラーは言いようのないむなしさを覚えたというのです。

彼がいうには、相談に来る人に対するいいアドバイスというのは、彼らが自分の力では発見できないようなことを教えてあげるということではなく、時間がたてば本人もわかるかもしれないことでも、四十年かかるところを二年に短縮してあげることなのだそうです。

そして、意識の焦点を何に合わせたらよいのか、また、将来はどうなる可能性があるか、の二つの点について考える手助けをするのだそうです。

このように、結婚カウンセラーは毎日多くの人たちの人生相談に応じ、「自分は人々の役に立っている」という仕事上の喜びは大きいのですが、ふと自分自身の人生を振り返ったときに、何も満たされていないことに気がついたのです。

男性は自分について考えを巡らせたところ、仕事とプライベートな生活のバランスが取れていないことに気づきました。

他人が満たされた人生を送る手助けばかりしていて、自分のことがなおざりになっていたのです。

その後も男性カウンセラーは人のためにいい仕事をしていますが、今では毎日一回立ち止まって、自分の幸せについても考えるようになったということです。


男性 結婚

ある男性の心理学者が語ってくれた結婚後の若い夫婦の話です。

二人はともに将来に野心のある人たちでした。

けれども幼い子供がいるうえ、大学に通っていたので、彼らは結婚したときに「まず女性が働いて男性を先に卒業させ、次に男性が働いて彼女を卒業させる」という約束を交わしました。

初めの数年は順調でした。

ところが彼女が大学を終え、大学院に入ったころから状況が変わってきました。

男性が子育てと家事に音を上げはじめ、彼女の大学院に金がかかりすぎるとか、こんなに時間がかかるとは思わなかったと苦情を言うようになったのです。

まもなく彼女は大学院を卒業して就職し、これで問題はなくなったと思っていました。

ところが、今度は彼女のほうが高給取りになったため、彼は家庭内で力のバランスが崩れたように感じて自信を喪失してしまったのです。

この心理学者によると、こういう問題は近年増えているといいます。

特に、奥さんのほうが仕事が忙しかったり、夫より出世してしまった場合、いくら初めに「二人で協力してやっていこう」と約束していても、だんだんおかしくなってくることが多いのだそうです。

そういうときに、女性が男性の不満を満たそうとして主婦の役を完壁にこなそうとすると、無理が高じて自分がパンクしてしまうこともあります。

結婚したら、お互いを比較するのではなく、相互サポートの大切さを二人が共に理解することが大切です。