2016年1月アーカイブ

披露宴が始まるとき

いよいよ披露宴が始まるというとき、新郎・新婦は宴の主催者として媒酌人夫妻、両家の両親とともに宴会場の入口で招待客を迎えます。

このとき、媒酌人夫妻と両家の両親は、わざわざ来ていただいたお客様ひとりひとりとあいさつを交わしますが、長々と言葉を述べる必要はありません。

「よくおいでくださいました」と、なるべく短くすませます。

お祝いの言葉を受けたら、新郎は「ありがとうございます」とはっきりあいさつを返します。

新婦は黙っていてかまいませんが、笑顔を忘れないことが大切です。

招待客が全員入場したあと両家の両親も自席に着き、新郎・新婦、媒酌人夫妻の四人を外に残して入口のドアがしめられます。

会場係の合図を受けた司会者が、まず新郎・新婦の入場を告げます。

「皆様、お待たせいたしました。

新郎・新婦の入場です。

どうぞ盛大な拍手をもってお迎えください」

入口のドアが左右に開かれ、ウエディング・マーチの流れる中を媒酌人、新郎、新婦、媒酌人夫人の順に入場します。

会場係が先導することもありますが、そうでないときは先頭の媒酌人は速く進みすぎないように注意します。

メーンテーブルに四人が一列に並んだら、招待客にそろって一礼して席に着きます。

西洋料理による結婚披露宴

披露宴の料理として二番目に多いのが西洋料理で、約三割を占めています。

西洋料理というと、すぐナイフやフォークがズラリと並んだテープルやマナ:のことを連想しますが、パーティー形式の場合は立食ですから飲食にそれほど気をつかうようなことはありません。

ディナー形式の披露宴は、フルコースの料理を味わうフォーマルなスタイルです。

こちらのほうはやや堅苦しい感じもありますが、温かいものは温かいままに、冷たいものは冷たいままに順を追って出されるので、料理をおいしく味わえるのが魅力です。

問題なのがマナーですが、あまりむずかしく考えるとかえって失敗するものです。

ナイフとフォークは外側のものから使う、スープは音を立てて飲まない、タバコはデザートに入るまで遠慮するなどといった基本的なことをいくつかのみこんでさえおけば、それで十分です。

パンは、スープを飲み終えたあとに食べるのが適当です。

パン皿の上で一口大にちぎり、バターナイフでバターをつけて食べます。


一方、本料理か西洋料理か迷う人にうけているのが和洋折衷料理です。

ステーキのあとに寿司が出されるといった具合で、いささか奇異な感じは受けますが、これなら年輩者と若い人の両方を満足させることができます。