2014年8月アーカイブ

私たちの価値観は若いうちに形作られ、その後の人生を通じてずっと維持されることが多いものです。

このことはあなたにも、あなたが結婚相手として選んだ男性パートナーにもいえることです。

したがって、もし二人の価値観が変わらないと仮定するなら、お互いに共存できるような価値観をもっている二人のほうがよい関係を維持しやすいということです。

二人の結びつきの強さは、信頼感と良好なコミュニケーションが保たれるかどうかによって決まりますが、それはお互いの価値観を分かち合うことにより促進されます。

同じようなことを信じている二人は安心感が増し、考えや感情を分かち合うことができて、それがさらによい結果を生むからです。

ある男性は三十歳のとき、人生の頂点にいました。

この男性の結婚相手は、仕事の面では人気テレビ番組の共同プロデューサーであり、プライベートな面では二人の子供をもつ母として幸せな家庭生活を送っていたうえ、少し前に書いたいくつかの曲が有名歌手に歌われてヒットしていたのです。

さらに彼女はオフ・ブロードウェイの小劇場のオーナー兼マネージャーでもあり、そこでは時々、彼女が脚本と曲を書いた作品を上演していました。

まさに人生の春を謳歌していたといってもいいでしょう。

そんな絶頂にあった彼女を突き落としたのは、医師の一言でした。

ガンが発見され、すぐ手術しなくてはならないというのです。

頂点から奈落に突き落とされた彼女の、その後の長い闘病生活を支えてくれたのは夫でした。

彼は彼女が助からないかもしれないという恐怖に耐えながら彼女を励まし続け、語り合って支えてくれたのです。

そして彼女はついに回復を始めました。

「彼は私たちにとって一番大切なことは何かがわかっていたのです。

二人が許し合い、愛し合って生きることの大切さを。

どんな病気も、私たちの命を結びつけている根本的な絆を変えることはできなかったのです」とは彼女の言葉です。


愛とお金は無関係?

女性が将来の男性のパートナーのことを考えるとき、長い間には最も重要でなくなることに注意を向けてしまうことがあります。

その一つが、理想の男性パートナー(=結婚相手)は"お金持ち"であるかどうかということ。

実際に生活を始めてみれば、持っているお金の額など、その人に対する評価になんの影響も与えなくなるでしょう。

ある教授が学生たちに、人生で本当に重要なものは何かを考えさせるため、彼らの両親が若いころ抱いていた夢はなんだったか知っているかとたずねました。

そして教授は、「もし収入のことを考えなくていいなら何をしたかったか」を父親に聞いてくるように言いました。

学生たちが持ち帰った親たちのかつての夢は、やり残した夢や今まで忘れられていた夢など、数限りないさまざまなものでした。

そこで教授は学生に、もしお金のために仕事を選ばないでよかったなら、親たちはどうなっていただろうか、と問いかけました。

教授の話によると、彼の父親は会社の経理課に勤めて一生を送った人でした。

本当はリンゴ園を経営したかったのですが、父親は一度も挑戦したことはなかったそうです。

教授は、父親が果樹園の夢を口にしたときのことを忘れたことがないと言っています。

次に、教授は学生たちに、彼らの親はどれくらい収入の面から人生を語ったことがあるかとたずねました。

どれくらいの金を手にして、どれくらいが手をすり抜けて行ったのだろうか、というようなことです。

学生たちが親の"夢"と"現実の人生"のギャップに考えをめぐらせた後、教授はこう言いました。

「あなたがたのなかには、人生はお金の上に築かれるとか、将来のパートナーとの関係もお金を中心に築かれると考えている人もいるかもしれませんが、お金のために仕事を選んで、心の底から幸せになった人がどれくらいいましたか?」

人生に愛と意味を与えてくれるものは、お金とは無関係です。