2015年2月アーカイブ

会社の革新を図れる社長

商売とは何か、それは商品・サービスを売って儲けることです。

ところが、儲からない会社は、自分の会社がいったい何を売っているのかがハッキリしていないようです。

「そんなバカな。

うちで売っているのはこの商品だよ。

はっきりしているじゃないか」

この話をしたとき、S工業のY社長はビックリして思わず叫びました。

S工業はどんな注文にも応じることを基本方針にしています。

そのため、アイテム数は大企業並みの品揃えとなっています。

これがY社長の自慢ですが、ほんとうに何でもあるのでしょうか。

この品揃えが果たして顧客のニーズを第一に考えて行われているかというと、どうもそうではないようなのです。

というのは、この品揃えのなかで売れている商品はかぎられていますし、その売れ筋商品ですらあまり売れなくなっているのです。

いくら自社製品は日本一の品質だと自画自賛したところで、売れなければ意味がありません。

顧客に購入してもらえなければ、いくらアイテムを増やして品揃えを充実させても儲けにはつながらないのです。

顧客の購買動向、顧客のニーズはどんどん変化していきます。

その動向、ニーズを把握し、何を売るかという方針をもつことができない社長は、会社の革新を図ることはできません。

平凡だけど素敵な出会い

人のソーシャルワーカーの女性が結婚したときのいきさつです。

あるとき、友達のご主人が、「ある男性を紹介したいから会ってくれないか」と訪ねてきました。

その人は彼の会社の同僚で、とてもいい人だというのです。

彼女はちょっと尻込みしていましたが、とりあえず電話で話をすることに同意しました。

二、三回電話で話をしてみると、感じのいい人でした。

その人は音楽が好きだと言い、彼女も音楽は大好きだけれど特にジャズが好きだと言うと、彼はジャズのコンサートに彼女を招待しました。

それは遊覧船の上で行われるコンサートで、その夏の人気のある企画でした。

当日、彼女はシャンペンの小瓶と紙コップを買って、密かにハンドバッグの中に隠して出かけました。

桟橋に向かう車の中にバッグがあるのに気づくと、彼は「中を見てもいいよ」と言います。

のぞいてみると、フランスの高級シャンペンと本物のシャンペングラスが入っていました。

彼女は笑って、自分が持ってきた安物のシャンペンと紙コップのことは言わないことにしました。

船が出ると彼がそのシャンペンを開け、二人は乾杯しました。

コンサートも素晴らしかったけれど、夜の海のクルーズも最高でした。

船は十時に桟橋に戻りましたが、二人はその後も桟橋で夜中の一時まで語り合いました。

彼は親切で善良な人でした。

その彼らは、今年で結婚三年目になります。

彼女は初めて彼と会ったときには少し不安でしたが、「世の中に善良な人は絶対にいる」と言っています。

平凡な話でも、それが一番いいのです。