2017年2月アーカイブ

結納の日の両家の準備

仲人宅やホテルの一室などで、合同の結納を行なう場合は特に準備も必要ありませんが、仲人が両家を往復する結納式の場合は、両家ともそれなりの支度をしておかなければなりません。

家の中の整理整頓はもちろんのこと、玄関や床の間には慶事むきの花を生けたり、松竹梅や鶴亀などのおめでたい図柄の掛け軸や、茶道具、盆なども用意しておきます。

結納品は、白木台にのせて脇床の前に飾りつけます。

そして、本人をはじめ結納の出席者は身なりを整えて仲人を待ちます。

また、結納の受け渡しが滞りなく終わったら、仲人に祝い酒と本膳料理をもてなすのがしきたりですが、このもてなしも略式ですることが多く、お酒や赤飯、鯛、するめなどのおめでたい料理が使われます。

あるいはまた、茶菓でもてなして「酒肴料」として金一封を贈る場合もあります。

こうしたおめでたい席での飲みものは、昆布茶や桜湯が使われます。

お茶は不祝儀に使われることが多いため、一般的には慶事の供応には縁起をかついで、昆布茶や桜湯を出すわけです。

なお、仲人が乗ってきた車の運転手や、荷物を運んでくれた人などがいる場合は、やはり茶菓をふるまい、二、三千円の祝儀を出すのがしきたりです。

きれいなお札と祝儀袋を忘れずに用意しましょう。

結納の出席者・進め方

◆結納をとりかわす日の出席者
仲人夫妻が両家の使者として往復する場合は、両家とも、本人と両親が仲人夫妻の到着を待つわけですが、仲人宅などで、合同で行なう略式の場合は、はじめから、両家それぞれ本人と両親が出席して、これに仲人夫妻が加わります。

地方によっては、結納を納めるときには使者(仲人、親類、父親などのいずれか)だけが相手方に出向いたり、あるいは、本人も同行して祝言を行なうところもあります。

あるいはまた、結納を納める側は仲人、本人、両親親族代表の一、二名が同行し、迎える側は本人、両親、その他の家族や親族が集まるところもあります。

いずれにせよ、地方によってその習慣も作法も微妙に違っていますから、その土地に似合った方法をとるのが、無難だといえるでしょう。

あるいはまた、双方に異存がない場合や特別な事情がある場合などは、本人同士と仲人だけで行なってもいっこうかまわないわけです。

◆仲人が使者にたつ結納の進め方
昔の結納は、両家がそれぞれに使者(両親、親族など)をたて、それに仲人が同行して相手方に出向く方法がとられていました。

しかし、今は、仲人夫妻(またはどちらかひとり)が、双方の使者として両家を往復する方法で行なわれています。

結納の進行の順序仲人が両家を往復する結納式は、仲人が、まず男性側の結納を女性側に持参し、次に女性側の受書と結納を男性側に届け、さらに男性側の受け書を女性側に届けるという段取りで行ないます。

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