2016年11月アーカイブ

正式な結納と行い方 その2

◆女性宅へいき結納品を差し出し、受書と女性側の結納品を預かる

(1)女性宅では、本人と両親が玄関まで仲人を出迎えます。

日常的なあいさつは抜きにして正式な結納の席次を上座へ案内します。

(2)仲人はあいさつの前にただちに男性側からの結納品を風呂敷から取り出し、祝い台に飾ります。

そして「このたびは木村家(男性の姓)とのご婚約、まことにおめでとうございます。

木村様(男性の姓)よりのご結納をお預かりいたしましたので、幾久しくお納めくださいませ」と口上を述べます。

(3)女性の父親は「本日はお忙しいなか、お役目まことにごくろう様にございます。

ご結納の品、ありがたく幾久しくお受けいたします」と口上を述べます。

(4)父親は受け取った目録に目をとおし、「ごていねいなるご結納の品々、幾久しくお受けいたします」とあいさつをします。

結納品はいったん床の間に飾ります。

(5)本人と父親、母親は床の間に飾った結納品を持って別室にしりぞき、目録を見ながら受書を書きます。

受書はあらかじめ用意しておいてもよいでしょう。

(6)本人と父親、母親は再び床の間に戻ります。

母親が男性側への結納品と片木盆にのせた受書を仲人の前に置き、父親が「木村様への結納の品と受書でございます。

木村様へお取り次ぎのほどお願い申し上げます」と口上を述べます。



男性 結婚

正式な結納と行い方 その1

◆まず男性宅へいき結納品を預かる

(1)男性宅では結納品を床の間に並べ、仲人の到着を待つばかりに準備しておきます。

仲人が到着したら本人、両親ともに玄関まで出迎えます。

(2)仲人が到着。

仲人は「本日はお日柄もよろしく、まことにおめでとうございます。

ふつつかながら結納の儀をつとめさせていただきます」とあいさつをします。

(3)男性の父親が「お役目ごくろう様にございます。田中様(女性の姓)への結納このように取りそろえましたので、よろしくお願いいたします」

とあいさつし、目録を仲人に手渡す。

(4)仲人は「かしこまりました。一応拝見いたします」と目録に目をとおし、内容を確認します。

そして「ご結納の品たしかにお預かりいたしました。ただいまよりさっそく田中様のところへお届けにまいります」と口上を述べます。

(5)結納品を祝い台のまま大きめの風呂敷にくるみます。

「結べばほどける」という意昧から、くるむだけで結び目は作りません。

風呂敷は家紋や寿の文字の入ったものがあればそれを、なければ紫無地、唐草などでもよいでしょう。

くるんだとき、家紋や寿の文字は上にくるようにします。

(6)男性側は桜湯、昆布茶、干菓子などで仲人をもてなします。

(7)仲人は「ではいってまいります」と出かけます。



結婚相談所

結納当日の手順

結納には、仲人が両家を往復して交わす、仲人が男性宅から女性宅へ出向いて交わす、男性本人が一人であるいは親といっしょに女性宅へ出向いて納める、また仲人宅やホテル、料亭、結婚式場の結納の間などに、両家と仲人が一堂に会して交わす、などさまざまなやり方があります。

このブログでは、かつてのしきたりどおり、仲人が両家を往復して交わすケースと、両家と仲人が一堂に会して交わすケースを例に取って説明しましょう。

◆仲人が両家を往復して交わす結納
昔は両家が、それぞれ仲人以外の人を使者として立て、大安の日に男性側から女性側へ結納を、次の大安の日に女性側から男性側へというようにして結納を交わしていましたが、現在ではそこまですることはほとんどありません。

一日のうちに仲人が、両家を往復して結納を交わすのが、現在では最も正式なやり方とされています。

おおまかな手順としては、
(1)仲人が男性宅へいき、結納品を預かる。

(2)結納品を女性宅へ納める。

(3)女性側の受書と結納品を男性宅へ納める。


男性宅
当事者または、当事者の父親から結納品を仲人夫人が預かり、仲人があいさつをする。

女性宅
仲人夫人は、女性の当事者または父親へ男性の結納品を渡し、女性側からの結納品を預かる。

男性宅
女性側から頚かった結納品と受書を男性側へ渡し、女性側への受書を預かる。

女性宅
男性側の受書を女性側へ渡し結納は終了する。


男性 結婚

このアーカイブについて

このページには、2016年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2016年10月です。

次のアーカイブは2016年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.12