荷物送りと仲人のつとめ

花嫁の嫁入り道具を婚家に送り届ける「荷物送り」の行事は、むかしは結婚の重要な儀式のひとつとされていました。

かつては結婚式当日の早朝に行なわれましたが、ふつうは挙式の3?4日前にすませておくようです。

今日では、一般には運送屋がトラックで運び届けるので仲人にはべつに関係なく行なわれますが、しきたりを重んずる家ではやはり正式に荷物送りの行事を行なうこともあるので、その際は仲人も参加するのが礼儀でありましょう。

両家と仲人と打合わせてきめた日に、仲人は略式礼装で早朝から花嫁の家へ行き、祝いのことばを述べてから荷物目録と荷物を照合したうえ、鍵袋と目録を持って花婿の家へ行き、荷物の到着を出迎えて、もう一度、目録を照合してから鍵袋と目録を添えて、荷物を婿方に引渡すのが正式のつとめですが、手数を省いて最初から婿方へだけ行き、荷物の到着に立ち会って目録と鍵袋を荷宰領から受取り、照合して婿方に引渡すという略式のやり方でもよいとされています。

また、いっさいを荷宰領にまかせて仲人は荷物送りには出ない場合も少なくありません。

荷宰領はふつう花嫁側が親戚か身内の者、出入りの人にたのみます。

外見も立派で、あいさつなど口上がはっきりと述べられ、責任感も統率力も十分にあって、世間慣れしている人を選びます。
男性 結婚

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このページは、-が2018年4月 5日 10:44に書いたブログ記事です。

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