ギングリッチ氏の不倫の背景にあるもの

ある調査では、若いころに対人関係で不安を抱かせられることのない環境で育った人は、大人になってから社会的に安定した対人関係をもつことのできる割合が、不安を抱かせられることが多かった人より31パーセントも高かったといいます。

クリントン政権時代の政敵、アメリカ共和党のギングリッチ院内総務は、十八年間生活を共にしてきた二人目の奥さんにある日突然、「新しい女性ができたので離婚したい」と言い出しました。

けれども彼はそのとき、その女性とは六年前から密かに交際してきたことを言いませんでした。

彼の奥さんは、一般の人と同じように、そのことを彼の弁護士がテレビの記者会見で述べているのを見て初めて知ったのです。

実はギングリッチ氏はその六年前、田舎に住む年老いた奥さんの母親が病気で死にかけていて、彼女がその町とワシントンを往復するために家を空けることが多くなったころに、その女性と密会を始めていたのです。

彼女の弁護士によれば、ギングリッチ氏は最初の奥さんと離婚したときには、その奥さんがガンの手術を受けて病院で療養しているときに離婚届けを書いていたということです。

その弁護士はこう言っています。

「ギングリッチ氏は人間をあたかも使い捨て用品のように見る傾向があり、用がなくなればポイと捨てて新しいものと交換してしまうことをなんとも思わない人なのです。彼のそういうところは、愛する人に対しても変わるところがありません。私の知るところによれば、彼は成人してからずっと、さまざまな分野でこのパターンをくり返してきております」