男性にとっての仕事と結婚のバランス

男性の多くは一日の大半の時間を仕事に費やしています。

そして若いうちから仕事の大切さをさんざん説かれ、よく働けば報われると教えられています。

けれども、結婚したパートナーとの良好な関係を維持するためにすべき努力や、そういう努力をすることによって私たちがどう報われるかについてはほとんど教えられることがありません。

一言でいえば、仕事というのはただがむしゃらにがんばればいいというものではないのです。

遅くまでずるずるといつまでもやっていないで、家に帰ったら仕事のことは頭から消し去って意識を切り替えてください。

最近はホームオフィスといって、自宅の一室を改築したり、家を増築したりして事務所にすることがよくあります。

フリーランスの人はもちろん、会社勤めの人でも、職種によっては通勤時間をカットして仕事の能率を上げるようにするため、出社するのを週に一日か二日にして、家で仕事をするシステムがあるのです。

知り合いに、このホームオフィスを専門にデザインする建築家がいます。

彼がいうには、ホームオフィスは"家庭"と"オフィス"という二つの面をもっているので、当然ながら両方のニーズを満たすには限界があるものの、うまく作れば非常に機能的なものができるということです。

また、彼の考えでは、ホームオフィスというのは一日中そこにこもって仕事をするための部屋ではなく、夕方五時になったら電気を消して、その部屋を出れば"我が家"に戻れるものであるべきだそうです。

そしてそのために重要なのは、片づけの技術です。

仕事上の間違いを防ぐためばかりでなく、精神衛生上からも、仕事の時間が終わったらすべて片づけ、心を切り替えてプライベートな時間に意識を移すことが大切です。